金属3Dプリンタ技術開発の最新事例や研究成果などを配信します

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第1回 世界最高速度を狙う研究開発の現場から

ソディック及び当社は、金属3Dプリンタによる製作速度の世界最高を達成する為の研究開発に多大な資源を集中させております。世界の競合も製作速度アップに関して粛々と開発を進めているはずです。
現時点の当社及び各社位置は、図1に示す通りです。

Fig1

しかしながら速度アップの視点には、機械強度を確保した上でということが必須事項であり、意外にこの点を意識されていない装置メーカが存在していることも解っています。
※当社は、この点における保証を造形密度という指標で導入ユーザへ公言しており、同時に機械強度試験データも全て提供をしております。

速度アップをするにおいて、他社装置を含めてですが、購入したユーザが各種パラメータを触ったとしても大きな成果は得られません。

理由としては(ノウハウでもあり題目のみ※詳細は割愛)

  • 造形機内のチャンバー技術向上
  • レーザビームスポットの最適化
  • レーザ走査線の照射順序最適化
  • 金属粉末の溶融、固化サイクルの高速化仕組み
  • リコートプロセスの高速化

を装置メーカ側が、本質的に研究開発し実装しない限りは達成出来ません。

我々は、速度アップ開発において、この研究開発だけに複数台の専用機を所有し、総勢20名程度の特命プロジェクトとして取り組んでいます。

本題の現時点までの開発成果ですが、レーザ発信機及びガルバノ光学系システムを1台の金属3Dプリンタ装置に複数台搭載するのではなく、1setのレーザ発信機/ガルバノ光学システムのみで最大限の速度アップをする研究開発を行っております。

図2 New Laser Modeは、研究開発の成果となります。

Fig2

従来のレーザモードなら15時間必要とするEVコネクタコア部品が新レーザモードを使った場合、

  • 同じ形状/3個同時造形で、約36時間※従来モードと比較し20%以上
  • 同じ形状/4個同時造形で、約34時間※従来モードと比較し43%以上

の速度アップをすでに達成しています。

装置パフォーマンスを最大限にして、装置コストを上げない工夫(下げる工夫)をして、導入されたユーザ様が満足に利用を頂くことを念頭に引き続き開発を進めて参ります。